注意が必要なのは脂質に含まれるビタミンや脂肪酸
ゼニカルの働きをもう一度おさらいすると、脂質の消化に関係しているリパーゼという消化酵素の働きを抑制する事で、脂分が吸収されにくくなるというものです。
脂質は、食品に含まれる栄養素の中でも、カロリーを一番持っているので、ゼニカルを服用する事でカロリーを制限できるようになるという事です。
ですが、ここでひとつ注意しなければならない事があります。
それは、ビタミンの中には、脂質の中に存在するものがあるという事です。
特に、ビタミンAやEは、脂溶性ビタミンですので、これらの吸収に影響が出る恐れがあります。影響が出ると言っても、人体の健康に作用するという事は無いようですが用心の越したことはありません。
ビタミンAは、体の細胞の粘膜を保護する働きや網膜の視細胞を作る事にも関与しています。ビタミンEは、抗酸化力に優れ細胞を守る働きがあり、肌のアンチエイジングにも有効な栄養素として知られています。
ビタミンAは、動物のレバーに多く、ビタミンEは、アーモンドなどのナッツ類に多く含まれる栄養素です。
EPAやDHAは、魚に多く含まれる不飽和脂肪酸(良質な脂)ですので、不足は避けたい栄養素でもあります。
脂を制限するという事は、場合によってはこのような事にもなりますので、食事によってはゼニカルの服用を控えてみるなどのコントロールも考えておきたいものです。
ゼニカルが影響しても、食事全体の3割程度であるという事やそれらに含まれる脂溶性ビタミンや不飽和脂肪酸の量が限定的であるという事を考慮して、そこまで心配する必要はありませんが、ひとつの可能性として覚えておいてください。
もしも、使用中に体調が優れないなど有った場合には、無理をせずに一度中断するという事を心がける事が大切です。

